2014-01-01から1年間の記事一覧
ぼんやりと学園ものな10首段取りを無視して咲いて散る花を廻る季節のスケールとして 001:咲大人しくしてよ俎上の真ん中は飲食物の持ち込み禁止 002:飲スカートのプリーツたたみ太腿を腕で抱える体育座り 003:育旬ものの恋、フレッシュな瓶詰めにしました…
光降るスノードームの片隅で誰かを待っている観覧車 091:覧 賜った地位はお返しいたします 勝手に好きになってごめんね 092:勝手 木の上でつやつや光る赤林檎ひとくち噛んで印をつける 093:印 その腕の中の愛玩動物は危険種だから解雇しなさい 094:雇 刺繍し…
ギリギリですが今年もなんとか完走することができました。 この素晴らしく楽しい場所を作ってくださった五十嵐様とランナーの皆様に感謝です!
最後には必ず逢える約束の場所であなたを千切って攫う
世界から切り離された観測所 わかち合えないはちすのうてな
かみさまの孤独を知ってもうわたし吉祥なんて受け取れないわ
カーテンをひらきにきたよ陽を当てて影絵遊びは終わりにしよう
スカートのすそ翻しくるくるとワルツのように踊るガン=カタ
刺繍して咲かせましょうか曼珠沙華 もう要らないの運命の糸
その腕の中の愛玩動物は危険種だから解雇しなさい
木の上でつやつや光る赤林檎ひとくち噛んで印をつける
賜った地位はお返しいたします 勝手に好きになってごめんね
光降るスノードームの片隅で誰かを待っている観覧車
茜さすプールサイドで目を閉じる君の背中に金網の影 081:網 夕焼けのチェックシートに覆われて消えてしまうね好意のしるし 082:チェック 射るような視線に負けるはつ夏の光のように君は眩しい 083:射 皇帝にひれ伏す民や敬虔な信者みたいに君が好きだよ 084:…
シャツの布越しに感じる体温を背中合わせに分けあう日暮れ
突風に胸の熾火は煽られて二段ベッドの梯子を上る
掌でこじ開けてゆくクロールで七つの海を泳いで渡れ
擬似針に捕まる魚うそつきの未必の故意が許される頃
重力に逆らって翔ぶバタフライ魅せておくれよ筋肉の翅
遥々と遠い昔の約束に僕ひとりだけ囚われている
皇帝にひれ伏す民や敬虔な信者みたいに君が好きだよ
射るような視線に負ける はつ夏の光のように君は眩しい
夕焼けのチェックシートに覆われて消えてしまうね好意のしるし
茜さすプールサイドで目を閉じる君の背中に金網の影
縁側に湯呑みはふたつ 大木のキウイに登る猫を見ている 071:側 生活を銘々皿に取り分けて明日も同じおかずでいいよ 072:銘 谷底に転がる石の存在に意義を問われて何もかえせず 073:谷 青空にたなびくけむり「大丈夫、あれは火事じゃあなくて野焼きよ」 074:…
村議会議員は夜に訪れて通夜振る舞いの誘いをうける
今日からは黒いものなら黒でよい 絶対君主制の崩壊
ひび割れた鏡のようにきらきらと棚田の夕日は小分けにされて
集団の中の異物を排除する目聡いひとと耳聡いひと
春先の小道に落ちる藁と泥 ほのかに香る堆肥の臭い