SF(すこしふしぎ)風に10首(題詠)

曲がり角きみとファーストコンタクト折々セカイは疑問に満ちる/021:折

不可思議な関東弁を話してる転校生は異物のようで/022:関東

わたくしは宇宙の保健調査員あなたのからだの仕組みを教えて/023:保

現状を確認したら現状の維持を目指すときみは微笑む/024:維

新世紀 モビルスーツ ひみつ道具 なにもないのね(ちょっとがっかり)/025:がっかり

応答せよ応答せよと繰り返す呟きをただ波に放って/026:応

宇宙人(自称)不思議な異邦人そして炎上するアカウント/027:炎

「食パンにバターを塗って焼いてから苺のジャムをかさねてほしい」/028:塗

さよならを告げて溶け残る気持ちはスープカップの底に隠して/029:スープ

船は行く 噴射口からきらきらと飛び散る花火 さよなら(またね)/噴